2023/03/28
それこそ「超空の連合艦隊」な展開が「今日のウクライナは明日の日本」なノリで絶賛進行中としか・・( ̄▽ ̄)&(;´д`)トホホそのためにも
「自主防衛無くして同盟無し&同盟とは相互扶助」&
「令和の大攘夷体制」履行&構築が…(思案)
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ウクライナに「世界最強」戦車 ロシアへ大反攻、欧米各国から続々到着 提供の独国防相「前線で決定的な働きをすると確信」
3/28(火) 17:00配信 夕刊フジ
ドイツ政府は27日、ロシアの侵略を受けているウクライナに18両のドイツ製主力戦車で「世界最強」ともいわれるレオパルト2を引き渡したと発表した。ウクライナは英国からも主力戦車チャレンジャー2などを受け取った。ゼレンスキー大統領が欧米に供与を求めていた戦車が続々と到着し、大反攻の準備が整いつつある。
【写真】「世界最強」ともいわれる戦車、レオパルト2
ドイツのピストリウス国防相は、レオパルト2が「前線で決定的な働きをすると確信している」と表明。マルダー歩兵戦闘車40両も引き渡したことを明らかにした。
ウクライナのレズニコフ国防相は、英国から届いた戦車の数は発表していないが、マルダーや米国の装甲車ストライカーが届いたことにも触れて「1年前はこれほど強力な支援を得られるとは誰も思わなかった」と強調した。
レオパルト2は、ドイツからの18両を含めカナダ、スペインなどから計約70両が送られる見通し。ポーランドから14両が既に届いている。
英国はチャレンジャー2について14両、米国は主力戦車エーブラムス31両を送る計画。ドイツは旧式戦車のレオパルト1を改修し、少なくとも100両を提供する。ロシア軍の戦力消耗が伝えられるなか、ウクライナは大戦車軍団が攻勢をかける見込みだ。(
Yahoo!より抜粋)
ロシアのベラルーシ「戦術核兵器配備方針」とオバマ政権がかつて行った「シミュレーション」の関係
3/28(火) 17:30配信 ニッポン放送
地政学・戦略学者の奥山真司が3月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。プーチン大統領が発表したベラルーシへの戦術核兵器の配備方針について解説した。
ロシアのベラルーシへの戦術核兵器の配備計画をめぐり、アメリカの戦争研究所が「情報戦の一環」と分析
ロシアのプーチン大統領は3月25日、国営テレビのインタビューで隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領の要望を受け、戦術核の配備で合意したと発表した。これを受け、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ウクライナの士気や欧米の支援を衰えさせる「情報戦」の一環だと分析。またロシアが核兵器を使用する可能性は極めて低いと指摘した。
飯田)米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、ロシアが核を使用する兆候は見られないと指摘しています。
奥山)おそらく脅しとして、ベラルーシに核を置くことはいいだろうとロシアが判断したのではないでしょうか。ロシアがベラルーシに核を置くということ自体、嫌な情報ですね。
2016年、オバマ政権が行ったシミュレーション ~ロシアがバルト三国へ侵攻
奥山)2016年夏、当時のオバマ政権がいろいろなウォーゲーミングをしていました。「ロシアが核を使ってきたらどうなるだろう」というようなシミュレーションをしていたのです。
飯田)当時のオバマ政権が。
奥山)フレッド・カプランさんが2020年に『The Bomb』という、核兵器に関する暴露的な話を掲載している本を出しています。
飯田)フレッド・カプランさんが。
奥山)実際のところ、ロシアはウクライナを侵攻していますが、2016年夏にオバマ政権のなかでシミュレーションが行われました。ロシアがバルト三国を侵攻し、それをNATOが通常兵器で食い止めたあと、もしロシアが小型の核兵器をドイツ辺りに使ったらどうなるかというものです。
飯田)ウクライナとバルト三国の違いは、NATO加盟国かどうかということくらいですね。
奥山)当時はクリントンさんが国務長官だったのですが、現在の国務長官であるブリンケンさんがクリントン役になり、シミュレーションを行ったのです。
シミュレーションではロシアが核兵器を使い、その報復としてベラルーシに核を落とす
奥山)その結果、ロシアに核兵器を使われたら、アメリカ側は通常兵器で報復しようという案が出たのですが、「それでは生ぬるいだろう」という話になった。「アメリカも核兵器を落とさなければいけない」という恐ろしい方向になったのです。
飯田)行動には行動で返さざるを得ないと。
奥山)そういうことですね。最初はロシアの飛び地であるカリーニングラードに落とすという話が出ましたが、カリーニングラードに落とすとロシアの本土になってしまうので、ベラルーシに落とそうということになった。
ロシアにとっての同盟国的な国であるベラルーシに核を落とす ~ロシアへの心的なダメージは大きい
奥山)ベラルーシはロシアとの中間にあり、ロシア側にもついているので、ロシア側もアメリカ側も核兵器を使いやすいのです。ロシアは今回、そこに核を置くということです。
飯田)アメリカ側のロジックからすると、自分たちの本土には落とされていないけれども、自分たちの同盟国に落とされていることになる。ではロシアにとっての同盟的な国はどこだと探したときに……。
奥山)ベラルーシではないですか。ベラルーシに落とすと、ロシアにとっても本土に落とされたわけではないので、とてつもないインパクトにはならないけれど、自分のすぐ横に落とされる状況になると心的には大きいですよね。
飯田)そうですね。
奥山)そこで「ベラルーシに落とそう」と落ち着いたという、恐ろしいエピソードがあります。今回、プーチン大統領が「ベラルーシに核を置く」と言ったときに、このエピソードを知っている学者たちのなかには、「ベラルーシにきたか」という感想を持っている人は多いと思います。
相手のエスカレートを抑えるためにこちらが先にエスカレートしてしまう
飯田)「その次を使わせないために」という議論のなかでウォーゲームを行ったのですか?
奥山)その通りです。英語では“escalate to de-escalate”と言いますが、相手のエスカレートを抑えるために、こちらが先にエスカレートさせてしまうということです。「こちらが先にキレてしまえば、向こうはそれ以上キレないだろう」という考え方です。
飯田)先に「お前! 表へ出ろ」となって出ると、相手は「まあ待て、落ち着け」となるだろうということですね。
奥山)それをロシアに対して行うのです。
飯田)ただ、もし相手も「なら出ていこうか」となった場合は……。
奥山)核兵器を使った第三次世界大戦になってしまうかも知れません。
このシミュレーションのエピソードを知っていればベラルーシ側から要望はしない
飯田)最終的なゴールが破滅に向かってしまうから、「どこかで止まる」ということですね。
奥山)それが抑止論の中核にあります。しかし、このようなシナリオが既にあるので、今回のベラルーシの話を聞いたときに「まずいな」と思いました。
飯田)ベラルーシに核を置くということが。
奥山)ロシア側も「そのエピソードをわかっていて言ったのだろうか」など、いろいろと考えをめぐらせてしまいましたが、いずれにせよ世界秩序に対して、いいニュースではありません。
飯田)報道では「ルカシェンコ大統領の要望を受けて」と言っていますが、本当ですか?
奥山)わからないですね。ロシアから出てくる情報は、誰が真実を言っているのかわからないし、ロシア側も出てくる情報の一貫性を考慮していません。「嘘をついていると思われても構わない」というのがロシア側の姿勢ですから、そこが怖いところでもあります。
飯田)そういうエピソードも、内部の人たちは知っているでしょうね。そうするとベラルーシ側から要望はしないと思いますが。(
Yahoo!より抜粋)
調べてわかったプーチン大統領とヒトラーの「共通点」 地政学者・奥山真司が指摘
3/28(火) 17:45配信 ニッポン放送
地政学・戦略学者の奥山真司が3月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ICCがロシアのプーチン大統領などに出した逮捕状について解説した。
ICC=国際刑事裁判所がロシア・プーチン大統領に逮捕状 ~子どもの拉致監禁が国際法上の戦争犯罪にあたる
対ドイツ戦勝記念日の式典に出席したロシアのプーチン大統領(中央)=2022年5月9日、モスクワ(タス=共同) 写真提供:共同通信社
飯田)ここ1ヵ月ほどのニュースを見ていますと、ロシアのプーチン大統領にICC=国際刑事裁判所から逮捕状が出されています。
奥山)まず我々が忘れてはいけないのは、子どもの拉致監禁が国際法上の戦争犯罪にあたるということです。まずそれを覚えておかないといけません。
飯田)子どもを拉致監禁したことが戦争犯罪にあたると。
奥山)その協定に関して、アメリカ自身はICCに加盟していないため、アメリカが逮捕することはできないのです。しかし、ICCに加盟している国々からは「逮捕するべきである」という声が上がっています。
飯田)アメリカが逮捕することはできないけれど。
奥山)ですので、プーチン大統領はICC加盟国への外遊が憚れる状況です。
プーチン大統領のプロパガンダはかつてのナチス・ドイツのプロパガンダとそっくり
奥山)戦争犯罪に関しては国際法などもありますが、先日、ある大学でナチス・ドイツの地政学についての研究を発表する上で、ナチス時代のヒトラーのプロパガンダを調べたのです。
飯田)ヒトラーのプロパガンダについて。
奥山)改めて感じたのは、今回のプーチン大統領がやっていることはナチス・ドイツとそっくりであり、ヒトラーと一緒だということです。
飯田)そうですか。
奥山)「プーチン大統領とヒトラーは違う」と言っている人たちもいますが、ナチス・ドイツで使われていた地政学におけるプロパガンダを見ると、プーチン大統領と同じようなことをやっているのです。
ユダヤ人であり共産主義者 ~グローバルに活躍する都会のエリートが「敵」
奥山)まずナチス・ドイツの地政学が何をやっていたかと言うと、最初に敵をつくるのです。その敵のイメージが興味深いのですが、まずユダヤ人や共産主義者であるということです。
飯田)ナチス・ドイツの敵が。
奥山)ドイツにとっての敵は、都会でグローバルに活躍するエリートなのです。彼らは腐敗しているユダヤ人であり、共産主義者である。グローバルに活躍するエリートは敵だと、人種的に言うのです。
プーチン大統領がウクライナに対して使うレトリックがナチス・ドイツの言い方に似ている
奥山)プーチン大統領の場合、相手はウクライナですが、「文化的に腐敗している奴らだ」と。「民族主義者は人間以下だ」というようなことを言うのですが、使われるレトリックがナチス・ドイツの言い方とそっくりなのです。
飯田)ナチス・ドイツと同じ。
奥山)逆は何かと言うと、(ナチス・ドイツ側は)ユダヤ人ではなく、アーリア人で非共産主義者である。都会のエリートではなく、農村や郊外に住んでいる一般人である。そして我々はクリーンであると。「プーチン大統領も一緒だ」と改めて思いました。
自分たちがどう思われようが関係がない ~一貫性を考慮しないロシアのプロパガンダ
飯田)このようなプロパガンダ的なもので、国内は一致させることができるのかも知れませんが、外に向けてはどうでしょうか?
奥山)不思議なもので、ロシアは外に対してもいろいろとプロパガンダを行うのですが、「自分たちがどう思われようが関係ない」と思っている筋があります。それが日本と違うところです。
飯田)どう思われても構わない。
奥山)どれだけ外に対して嘘を言っても、我々は構わないと。「むしろ君たちが混乱してくれる方がいい」というようなことをロシアのプロパガンダを研究している人たちは言っています。一貫性を考慮しないところが、ロシアのプロパガンダの特徴なのかも知れません。
飯田)ロシアからキャッチした情報に対して、何か反応することそのものが意図に乗ってしまう状態になる。
奥山)ロシアの意図に乗っていることになるかも知れません。(
Yahoo!より抜粋)
習氏〝歯ぎしり〟か 蔡総統が訪米「共和党議員との会談は重い意味」島田氏
3/28(火) 17:00配信 夕刊フジ
台湾情勢が緊迫しそうだ。台湾の蔡英文総統は29日からの外遊で米国を訪問し、「自由」「民主」「人権」「法の支配」という共通の価値観を持つ米議会要人らと面会する。米台は軍事的覇権拡大を進める専制主義国家・中国に対峙(たいじ)する連携を深めている。一方、「親中派」とされる馬英九前総統は27日から訪中した。中国の習近平国家主席は「台湾統一」に向けて「武力行使を放棄しない」と公言している。来年1月の台湾総統選を見据えて、中国の〝暴発リスク〟もありそうだ。
【写真】蔡総統率いる台湾への米海兵隊などの派遣人数が増加される
「非常に遺憾だ」「台湾に圧力を加え、軍事的な侵入(の度合い)を高めて地域の平和と安定に衝撃を与えている」「こうした圧力や脅威も、台湾人民の自由や民主主義を堅持する意志を損なうことはできない」
蔡氏は26日、中米ホンジュラスが中国と国交を樹立し、台湾と断交したことを受け、このような声明を動画で発表した。蔡氏の4年ぶりの外遊直前、中国側が冷や水を浴びせようとした可能性は高い。
台湾総統府は21日、蔡氏が29日から来月7日の外遊に合わせ、米国を訪れると正式発表した。台湾当局関係者によると、ケビン・マッカーシー下院議長ら米要人と会談、民間シンクタンクのイベントで講演する予定だ。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は同日、「非公式、私的なもので珍しいことでもない」「過剰反応する理由はない」といい、中国側にクギを刺した。
これに対し、中国外務省の汪文斌報道官は同日の記者会見で、「いかなる形式であれ米台の公的な往来に断固として反対する」と断言した。さらに、「『台湾独立』は八方塞がりで、外部勢力と結託して『独立』を図るという幻想は必ず失敗に終わる」と非難していた。
米台関係はどう動くのか。
福井県立大学の島田洋一教授は「中国に厳しい姿勢を示す民主党のジョー・バイデン政権だが、野党・共和党はさらに厳しく、中国の覇権主義や人権問題を批判している。蔡氏と共和党所属のマッカーシー氏との会談は、重い意味を持つ」と語る。
島田氏は、蔡氏がロナルド・レーガン元大統領の業績を記念した図書館で講演する見通しであることにも注目し、続けた。
「レーガン氏は自由主義陣営の先頭に立ち、独裁主義の旧ソ連陣営と徹底的に対峙した。中露などが新たな専制主義連合を形成しつつあるなか、米台でレーガン氏の衣鉢を継ぐ決意を表明する舞台になる」
米台連携に対し、中国は狡猾に動いた。
台湾の最大野党、中国国民党所属の馬前総統が、蔡氏と同時期に訪中している。1949年の中台分断以降、総統経験者の訪中は初めてだ。
馬氏は、中国と距離を置く蔡政権に不満を持ち、「中国と交流すれば、台湾海峡の軍事的緊張を緩和できる」と一貫して主張してきた。訪中は自身の先祖の出身地、湖南省の墓参りが理由だというが、習政権要人と会談する可能性もあるという。
蔡氏率いる与党・民主進歩党は早速、「(馬氏の訪中は)『中国の圧力に屈した』という誤ったメッセージを国際社会に送る」と指弾した。
これに対し、中国政府側は蔡氏訪米をこき下ろす一方、「馬氏来訪にあたり、必要な支援を惜しまない」と歓迎の姿勢を表明した。
昨年8月、当時のナンシー・ペロシ下院議長が電撃訪台すると、中国人民解放軍は台湾を包囲するように大規模軍事演習を実施した。日本のEEZ(排他的経済水域)内にも弾道ミサイル5発を撃ち込む暴挙に出た。今回も反発はあるのか。
中国に詳しい評論家の石平氏は分析する。
「蔡氏訪米に向けて『米台の友好』が国際的にアピールされ、中国は『一本取られた』状況だ。台湾総統選が迫り、前回と同様の大軍事演習をすれば、蔡氏らの行動の正しさを裏付け、台湾の人々の反発を招きかねない。口で罵倒しても、軍事行動は自重するのではないか」
では、馬氏訪中の影響はどうか。
石平氏は「蔡氏訪米を打ち消すために招請したのだろうが、馬氏は台湾で存在感を失った『過去の人物』だ。外交的に無意味だろう」と語る。
石平氏「台湾を孤立無援にするのは最大のリスク」
米台は最近、安全保障上の結びつきを強めている。
米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米国は「中国の攻撃に備えた訓練」(米政府当局者)を任務に、現状の4倍の軍部隊を台湾に派遣する。台湾メディアも、台湾側が今年下半期に陸軍大隊(400~600人)を米国へ初派遣し、軍事交流すると報じた。
石平氏は「台湾総統選が終われば、中国は軍事的な動きを急加速する恐れがある。日本は米国と歩調を合わせて『日本有事』に直結する『台湾有事』を阻止すべきだ。日本の防衛、反撃能力の強化が『抑止力』を高める。台湾を孤立無援にするのは最大のリスクだ」と警告する。
島田氏は、日本の〝主体性〟を求めて、次のように語った。
「米国は、沖縄県・尖閣諸島や台湾への中国の威圧に『対抗』を明言した。米本土上空を飛行した中国の『スパイ気球』問題が決定的だ。ただ、バイデン政権はあやふやな面もあり、『台湾有事』での軍事介入を確信するのは危険だ。安倍晋三元首相は、侵攻を必ず阻止する意思を示す『戦略の明確化』を主張したが、日本はいまこそ、その姿勢が求められる。軍事的実効力がある日米台連携が必要だ。経済面でも、自由主義諸国の『中国デカップリング(切り離し)』が進んでいる。日本も供給網の対中依存脱却や、半導体などの輸出規制に本腰を入れるべきだ」(
Yahoo!より抜粋)
中国当局、北京で日本人男性を拘束 こういう悲惨なことを行う国が隣にある現実を我々は認識するべき
3/28(火) 18:50配信 ニッポン放送
地政学・戦略学者の奥山真司が3月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。中国の北京で拘束されたアステラス製薬の日本人男性について解説した。
日本人男性の拘束を「スパイ容疑」と説明
飯田)中国外務省は日本人男性の拘束について、スパイ容疑だと説明しました。3月にアステラス製薬の現地法人幹部を務める男性が拘束されましたが、こういう形での戦いもある。
人質外交で1000日以上拘束されたカナダ人「2人のマイケル事件」 ~ファーウェイCFOが拘束された直後に逮捕
奥山)グレーゾーンの戦いであり、既にカナダがやられています。「2人のマイケル事件」と言われるものです。ファーウェイ創業者の娘である孟晩舟さん(最高財務責任者)を、カナダがアメリカ側に渡すために拘束した。報復とは言いませんが、それに対して実質的な人質外交を行い、1000日以上、つまり3年ほど拘束していました。
飯田)そうですね。
奥山)そのときに北京の報道官で、戦狼外交をやっていた趙立堅という人が、「2人のマイケルは人質だ」と自主的に認めるような発言もしていました。
不透明な形で人質外交を行う国が隣にいる現実を我々は認識するべき
奥山)隣にそういう国があって、我々はビジネスもしていますが、実質、向こうが不透明な形で人質外交を行っている。それに対して「日本はどうするのか」ということが、これからますます問われるのではないでしょうか。
飯田)政府が水面下で動いているとも言われますが。
奥山)水面下では動いていると思います。ニュースでも「ハイレベルの介入があった」と報道されてはいます。あまりにも長く拘束されていたおかげで、2人のマイケルさんは新型コロナウイルスが流行中だったことに気付かなかったそうです。そういう悲惨なことを行う国が隣にあることを、我々は認識しなくてはいけません。(
Yahoo!より抜粋)
「ウクライナと同じ状況になったら」日本はどうすればいいのか
3/28(火) 18:05配信 ニッポン放送
地政学・戦略学者の奥山真司が3月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。日本の継戦能力について解説した。
防衛力の強化や少子化対策などを盛り込んだ「2023年度予算案」成立へ
防衛力の強化や少子化対策、物価高騰対策などを盛り込んだ2023年度予算案は3月28日の参議院本会議で、賛成多数で可決・成立する見通し。予算は一般会計の歳出総額が114兆3812億円で、11年連続で過去最大を更新する。
飯田)野党側は予算成立後も引き続き、総務省の行政文書問題で高市大臣を追及する方針です。後半戦は高市さんの問題ばかりになりましたが、そもそもは防衛費の話なども出ていました。
日本の防衛費増額は海外からも注目されている ~予算増額が防衛力強化につながるのかどうかは議論する必要がある
奥山)防衛力強化をめぐる防衛費のGDP比2%への増額は、海外からも注目されています。日本は基本的に「やる」と言えばやる。今回は「防衛費をGDP比2%へ増額します」と発表しましたが、「発表したことは実質的にやってきた」という信頼性が高いのです。
飯田)海外から見ると。
奥山)ロシアとは正反対で、日本は本気でやるのだろうと思われています。アメリカ側にも期待されているので、すみやかに効果的な防衛力の強化につなげていただきたいと思います。しかし、配分をどうするかで必ず揉めます。
飯田)装備品を新しくするとなると、使う人間の話もあるし、いろいろなところに予算をつけなければいけない。
奥山)どう効果的に分配するかという点で、お金の額は増えても、そもそも人員はそれほどいませんし、入ってくれるのかどうか。予算額が増えたからと言って、それがすぐに防衛力強化につながるかどうかは、これから議論しなくてはいけないと思います。
飯田)予算における前半戦の議論のなかでは、いわゆる敵基地攻撃能力、政府は「反撃能力」と表現していますが、射程の長い巡航ミサイルや極超音速ミサイルなど、一部弾道ミサイルを配備すべきではないかという議論もありました。
日本に「継戦能力」があるのか ~長期戦を戦うための弾薬はあるのか
奥山)我々が議論しなくてはいけないのは、戦い方のなかにドクトリンのような形で落とし込めるかどうかです。
飯田)戦い方。
奥山)結局、技術や作戦については防衛省の方々と話すのですが、最終的に重要になることは、「長期にわたって戦うことができるか」という「継戦能力」です。私が1月に参加した米戦略国際問題研究所(CSIS)で行われていたような、ウォーゲーミングがあります。
飯田)アメリカのシンクタンクがやっていた。
奥山)そうですね。私も同じようなフォーマットで参加させていただきましたが、あのようなウォーゲームは最初の1週間~2週間、長くても1ヵ月~2ヵ月ぐらいのスパンの戦いしか想定していないのです。ところが、いまウクライナで行われている戦いは、当然ですが長期戦ですよね。
飯田)1年以上が経過しました。最初のクリミア侵攻から考えると、8年ではないかということも言えます。
「長期戦のことは考えたくない」というのが日本の本音
奥山)そう考えると、我々は本当に長期を戦うだけの覚悟があるのかを問われます。また、先ほど「継戦能力」と言いましたが、長期で戦うための弾薬はあるのかどうかなど。
飯田)そうですよね。
奥山)本当は政治家が向き合わなければいけない問題なのですが、国民的議論にはならない傾向があります。最初の「武器の話だけしてお茶を濁してしまおう」というところが我々にもあるし、「長期戦は考えたくないよね」というのが正直なところだと思います。
日本の社会システムは「平和で戦争が起こらない」前提 ~そこをどう考えるかの議論がない
飯田)確かに弾薬についても、そもそも論として「足りていない」のが公然の秘密のような状況でしたが、もはや表に出てきて、去年(2022年)の秋口くらいから議論になりました。しかし最近、それもさた止みになっています。
奥山)一応、倉庫や格納庫を強化する話は出ましたけれど、肝心な部分は「長期戦になったらどうなるのか」というところです。
飯田)長期戦になった場合どうするのか。
奥山)そうなれば、社会や国民が支えなくてはいけないのです。我々の社会システムは基本的に「平和で戦争が起こらない」という前提なので、そこをどう考えていくのかという議論が進まないのは、もどかしい部分ではあります。
飯田)そうですね。
奥山)「戦争を考えたくない」という気持ちはわかるのですが、いまのウクライナの状況を見れば、(もし同じ状況になったら)我々も長期戦を戦わなければならない。それに対して、社会はどこまで準備できているのか。
飯田)日本が。
奥山)防衛省だけではなく、「社会の全体的な問題として考えなくてはいけない」というところに「目を向けたくない」という、社会的な雰囲気を感じます。
「国家総動員しなくてはならない事態」で物事が動いているウクライナ ~「戦争になったらどうするか」を避けて議論しない日本・台湾
飯田)アメリカでは、有事の際に物資や人員を注ぎ込めるシステム、あるいは法律が事前に準備されていて、「どこを発動するのか」という話になります。しかし、日本ではコロナの例でもよくわかりますけれど、そういう想定で準備できているかと言うと、場当たり的になってしまうかも知れない。
奥山)コロナの場合はある程度、死者も出ましたけれど、全世界的には柔軟に対応できたところもあると思います。しかし、「いざ戦争」となったときにどうなるのかは、ウクライナの現実を直視できないような、議論さえできないようなところがあります。
飯田)議論するとなると、おそらく「かつての国家総動員法ではないか」というような議論になってしまう。
奥山)でも、ウクライナでは実際に「国家総動員しなくてはならない事態」で物事が動いていますし、我々もそういうところは考えなければいけません。
飯田)ウクライナのように。
奥山)台湾にも同じようなことが言えると思います。彼らも一応、演習のようなものは行いますが、「本当に戦争になったらどうするのか」というところは避けて議論しない。台湾も日本もそういうところがあるのではないでしょうか。
飯田)台湾も日本も。
奥山)本来であれば、メディアが率先して「いざとなったらどうする」と考えなくてはいけないのかも知れませんが、先陣を切るメディアもないし、政治家もいない。「大丈夫なのか?」と、常に戦略を考える身としては心配しております。
飯田)そうですよね。ウォーゲームなどを行うと事態認定に時間が掛かって、「これが攻撃なのかどうか」というようなところだけで終わってしまう。
奥山)沖縄県などで初めて(住民を)避難させるような図上訓練を行ったというニュースがありました。やはり、行政の方から意識を変えていかなければならないのかなと思います。問われているのは政治力だと思います。(
Yahoo!より抜粋)