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「豚インフルエンザ」は「アメロ」の生みの親?

 やはりと言うかなんと言うか、豚インフルエンザ危機が「実体経済に影響」しだしたみたいですね・・

 でも、中露・世銀・航空会社の「機敏な対応」には感心いたします。豚肉輸入禁止は「勇み足」かもしれませんが、こうやって「『最悪の事態』を想定して機敏に行動」する姿勢には感心いたします、ねえ?(苦笑)

 これで、「米加墨は『一心同体』」との共通認識」が広まれば、案外「『アメロ(北米共通通貨)』はこの事態をきっかけに誕生」なんてことも?(ニヤリ)

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         ロシアと中国、メキシコと米国一部地域からの豚肉輸入禁止

メキシコ市(CNN) 豚インフルエンザの感染拡大を受け、ロシアと中国がメキシコと米国一部地域からの豚肉輸入を禁止した。


中国はメキシコ全土のほか、カリフォルニア、カンザス、テキサスと感染者が確認された州からの輸入を禁止。


ロシアはメキシコ全土と米国南部州からの輸入を禁止した。(CNNより抜粋)


世銀、豚インフルエンザ対策でメキシコに2億ドル拠出

(CNN) 世界銀行は26日、豚インフルエンザの感染が拡大するメキシコに対し、対策支援として総額2億500万ドル(約197億円)の拠出を決めた。


2500万ドルをメキシコの保健当局に拠出し、薬品や公衆衛生用品など、緊急に必要な物資の購入に充てられる。


1億8000万ドルは、感染拡大防止対策の立案や周知活動の費用として、メキシコ財務当局に分配される。(CNNより抜粋)


米航空各社、メキシコ便の変更手数料を免除 豚インフルで

(CNN) 米航空各社は、豚インフルエンザの流行を受けて乗客がメキシコ行きの予定を変更した場合、変更手数料を免除する方針を決めた。


コンチネンタル航空は26日、5月6日までにメキシコへ出発予定の乗客が日程や行き先を変更する場合、手数料は徴収しないと発表した。


アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空も同様の対応を発表している。


USエアウェイズは25日に乗客の予定変更を認めると発表した。広報によると、メキシコへの渡航中止を促すわけではないが、不安を感じる乗客があれば柔軟に対応する方針だという。


航空各社はそれぞれの手順に従って気分が悪くなった乗客がいないかどうかを見守り、機内で感染症の事例が見つかれば、米疾病対策センター(CDC)への報告が義務付けられている。(CNNより抜粋)


クローズアップ2009:豚インフル・危機管理 水際阻止に限界


 ◇フェーズ3、対策の強制力なし

 メキシコでの死者が100人を超え、欧州や中東などにも拡大が疑われる豚インフルエンザ。世界保健機関(WHO)が警戒レベル「フェーズ4」あるいは「フェーズ5」を宣言すると、政府の行動計画は第1段階に引き上げられる。麻生太郎首相は27日、「危機管理上の重要課題」と対策を指示したが、「フェーズ3」では法的強制力はなく、季節性インフルエンザの枠内の対応しか取れないのが現状だ。海外に駐在員がいる日本企業もWHOの判断を不安げに見守る。

 政府が力を注いでいるのは、水際対策と国内監視の強化だ。感染者は世界に広がりつつあるが、多数の死者が出ているのはメキシコだけで、同国からのウイルス侵入阻止に対策をほぼ絞っている。

 29日以降の同国からの直行便は、乗客を機内に乗せたまま検疫官がサーモグラフィーなどで健康状態をチェック。有症者がいなくても機内検疫をするのは異例だ。検疫所で帰国者の連絡先を聞き、10日間ほど保健所が電話で健康状態を確認する経過観察も始める。既に帰国した人の追跡は、医療機関からの報告と厚生労働省が設けた電話相談が頼みの綱だ。医療機関には近く、重症肺炎や原因不明の死亡例なども含め報告を求める通知を出す。

 一方で対策の限界も見えつつある。感染が疑われる帰国者が見つかった場合、豚インフルエンザが新型と認められていれば、感染症法や行動計画に基づき隔離措置が取れるが、現時点では任意受診を勧めるしかない。同じ機内にいた人は、行動計画第1段階に移行後は空港近くのホテルなどに10日間ほど停留させることになっているが、これもできない。

 成田空港検疫所の検疫官約50人は、注意呼びかけや到着客への対応に追われている。29日からの機内検疫は乗客への強制力はないが総務課は「拒否される事態は想定していない。あくまで協力をお願いする」と話す。

 関西空港検疫所は、メキシコ滞在者の健康状態質問票の記入や、症状が疑われる場合は簡易検査をする方針だが、現段階では検査は任意で強制力はない。検疫所は「状況が変わらない限り、この体制を続ける」と話す。

 日本企業も、フェーズ3での対応が決まっていないのが現状だ。

 伊藤忠商事は、中国などで03年に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)を受け、「新型インフルエンザ対策マニュアル」を策定、鳥インフルエンザ問題などを受け昨年改定した。フェーズ4以上になった場合は緊急性が高いと判断し、海外駐在員らに危険国からの出国などを求めることが決まっているが、フェーズ3での危険性の判断は明確に決まっていない。

 ハウス食品は1月、危機対応マニュアル「新型インフルエンザへの対応」を決めたが、フェーズ4以上に指定した段階で、社長をトップに危機対策チームを招集し対応を協議することが柱。フェーズ3段階では対応策は決まっていないという。【清水健二、大塚卓也】

 ◇国内豚検査も体制強化方針--農水省
 豚インフルエンザの人への感染問題で、農林水産省の佐藤正典官房長は27日、国内の豚に対する健康状態の検査体制を強化する方針を明らかにした。05~07年度には15~20都府県で年間約200頭が検査されたが、これを全都道府県で実施し、検査頭数も増やすよう都道府県に呼びかける。【太田圭介】

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 ■専門家に聞く

 ◇「大流行」前提に対策を/スペイン風邪発生時に酷似
 世界で感染が拡大する豚インフルエンザは今後どのような被害を生むのか。ウイルスの感染力と毒性の強さについて、専門家の意見を聞いた。

 押谷仁・東北大教授(ウイルス学)は「感染の拡大状況だけを見れば、(最高の警戒レベルで新型インフルエンザが一般社会に急速に拡大する)フェーズ6のパンデミック(世界的大流行)になっている」と感染拡大のスピードに注目。「日本にもウイルスが入ってきているかもしれない。確認されるまでは冷静に行動しなければならないが、パンデミックになることを前提に対策をとることが必要だ」と指摘。また、米国が非常事態宣言に踏み切った点を評価し「日本政府が(フェーズを引き上げる)WHOの宣言を待っているとすれば逆に間違いだ」と迅速な対応を促した。

 今回の豚インフルエンザは、どの程度の脅威なのか。押谷教授は「感染は今後も間違いなく拡大する。その結果、どの程度の被害や致死率になるかが問題。メキシコの致死率は高いが、実際の感染者数がもっと多いためかもしれない」と話す。

 1918年に世界中で猛威を振るったスペイン風邪に詳しい速水融(あきら)・慶応大名誉教授(歴史人口学)は「現状はスペイン風邪発生の状況とよく似ている」と指摘する。スペイン風邪は3月に米国で発生したとされ、初期にはほとんど死者が出なかった。5月にウイルスが上陸した日本では当初、死者も出なかったが、9月に欧州で、10月に日本でも死者が出た。速水氏は「夏以降に世界のどこかでウイルスが毒性の強いものに変異したと言われている。当時と比べれば世界の感染症の監視体制は発達している。その体制を生かし、警戒を続けることが必要だ」と話す。【関東晋慈、江口一】

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 ◆政府の行動計画第1段階(海外発生期)の概要◆

 ■政府の体制強化

・WHOのフェーズ4宣言時、全閣僚による対策本部を設置し、初動対処方針を決定する。

 ■サーベイランス

・患者や感染した集団を早期に発見するため、各種のサーベイランスを開始する。

 ■感染症危険情報

・新型インフルエンザ発生が確認された場合、感染症危険情報を出し渡航延期を勧告。事業者には発生国への出張を避け、出張者などを速やかに帰国させるよう要請する。

 ■水際対策

・発生国からの航空機や船舶には、検疫法に基づいて国内検疫実施場所を指定し、集約化を図る。

・発生国からの入国者には質問票配布や診察などを実施。新型インフルエンザに感染している可能性がある場合は原則として隔離措置を行う。

・発生国で新型インフルエンザ患者と濃厚な接触があった人は一定期間、指定した施設にとどめ、経過を観察する。

・新型インフルエンザの国内侵入防止に必要な場合は、航空会社や船舶会社に、発生地域からの航空機や旅客船の運航自粛などを要請する。

・定期航空便などの運航停止後、在外邦人の代替帰国手段を検討し、対処方針を決定する。

・発生国の在外公館では、ビザ発給の審査厳格化や発給停止などを行う。

 ■ワクチン製造

・新型インフルエンザウイルス株の特定後、鶏卵などが確保でき次第、パンデミックワクチンの生産を開始する。

 ■発熱相談センター設置

・都道府県と市区町村に対し、発熱相談センターを設置するよう要請する。

 ■相談窓口設置

・都道府県に相談窓口設置を要請。国もコールセンターを設置する。(毎日より抜粋)
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コメント

No title

成田検疫、ゴーグルに防護服 乗客「びっくり」
4月28日15時45分シカゴ発のJAL便が到着し、防護服に身を包み機内検査に臨む検疫検査官ら ゴーグル、マスク、黄色の防護服…。メキシコを中心に人への感染が広がっている豚インフルエンザ問題で、成田空港では28日午後に到着した米国便から検疫官による「機内検疫」を開始。事前の機内アナウンスのおかげで乗客に混乱は見られなかったが、検疫官の物々しい雰囲気に「びっくりしたが、大切な検査なので仕方がない」との声が漏れた。
というニュースも。インカ

No title

むしろ「やらない日本が異常」では・・

わたしなら、自衛隊も出動させますが?

No title

バイオハザードに準じるのか当然。
変な意味、今年はミサイルと続き日本にとって貴重な体験の年になってる。火山津波山火事と反省点多いし、まさか原発と東海??

No title

正に「国土安全省創設の千載一遇のチャンス」到来!

No title

病気つながりですが、麻疹の対策を怠ったから近年日本で流行しています。
ただ対策をやったからこそタカをくくってしまった面があるのですけど。
「ホントはヤバい麻疹」という意識を日本国民が持てば、「将軍綱吉は暗殺された」という説は与太話扱いされるのではないかと?

No title

まあ、「病気に見せかけて一服(御殿医抱き込んで)」って線も十分考えられますので、その点は難しいですね・・

曽祖父見たく「医術の心得」があれば、病気にも毒物にもある程度の備えができたのでは?
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軍事・政治・経済・歴史で、思いつく限りの駄法螺吹いておりまして、ご興味がございましたら是非是非・・

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